BBトラブル

 

自転車購入後、毎日快適に通勤してましたが、ある日坂道を登っているとペダル付近から周期的にパキッと音がなり始めました。初めは気にせず乗っていましたが、だんだんと音が大きくなり、クランクがずれるような感覚まで出てきました。「やっぱ安物はすぐにガタがでるのかなー」と思いつつ、色々調べてみました。

『自転車 異音』で調べてみるとたくさん情報がでてきます。その中からさらにペダル周りに情報を絞ってみると、同じような症状に悩まされてる方が結構居ます!

主な原因としては、

1.サドル周り
2.クランクの取り付け部分
3.ペダル
4.BB

とありました。

この中でBBってのがなんだかよく分かりません。

早速調べてみると、両方のクランクを繋ぐパーツで『ボトムブラケット』の略のようです。

原因を追究すべく調べてみると、立ちこぎでも音が鳴るので1番では無いようです。

次にペダルを持って、ゆすってみましたが、ガタは無いようです。

「分からんなー」と思いつつ、その日は放置しました。

翌日、通勤で自転車乗っていると更に音が大きくなり、明らかにクランクがずれる感覚が伝わってきます!

なるべく、がたつかないように自転車を漕いで何とか家にたどり着きました。

ペダルを持って思いっきりゆすってみると、昨日とは違いガタがあります!

右のクランクを引っ張ると合わせて左のクランクも動くので、片方のクランク単独犯ではなさそうです。

消去法からいって、4番のBBが悪いと目星をつけました。

とはいっても調整方法なんか分かりませんので、困ったときのグーグル先生です。

調べてみると、どうやらウチの自転車についてるのはカップ&コーン式のBBで右ネジ・左ネジを回すための専用工具が必要とのこと。

しかも工具が結構高い・・・安物買いの銭失いと言う言葉が頭をよぎりましたが、更に調べてみるとロックリングはマイナスドライバー

叩けば回るし、左右ワンはモンキーで代用できるとのことでした。

冷静になってよく考えればただの変形ネジなんでネジ頭に引っ掛けて回せれば済む話です。

早速自転車のBBサイズを調べてみると、左ワン→16mm、右ワン→36mmといったネジサイズでした。

左ワンは16mmスパナが手持ちにありましたので何とかなりそうです。

しかし問題は右ワン。36mmのスパナはもちろん手持ちのモンキーも30mmが限界です。

ネットでモンキーの値段を調べてみると30mmを超えるととたんに値段が跳ね上がります。

困ったなーと思い、工具箱の中身をかき回してると、以前蛇口交換で購入した板パイプレンチが出てきました。

これは、ダイソーで200円で売ってたもので、最大32mmのボルトが回せます。

「これを加工すればイケるかも」と思い、同じくダイソーで購入していた金ヤスリでゴリゴリと削ってみました。

それからひたすらゴリゴリと削って何とか36mmまで拡張しました。

完成したスパナを使ってみると、右ワンにぴったりとはまります!そのまま回してみると簡単に回りました。

どうやら随分緩んでいたようです・・・

工具は一応揃ったのでBBの増し締めをしました。

まず左ワンのロックリングを外します。(この時気づいたのですが、100均で売ってる自転車用板スパナってロックリング回しが付いてました。)

次に左ワンをフレームから外れない程度に緩めます。

そして、右ワンを力いっぱい締め込みます!

その後左ワンを適度に締めて、ロックリングを締めます。

調整が済んだところで早速試走すると、見事に異音解消!大成功でした!

と、喜んでいたのですが、2・3日乗ってるとまたBBからパキッという音と共に足の裏に嫌な感触が・・・

どうやら自作右ワン回しでは締め付けトルクが足りないようです。

「やっぱり専用工具買わないとダメかなー」と自転車漕ぎながらボンヤリ考えてましたが、以前異音の原因調べたときにBBの方式にセット式があるのを思い出しました。

いつものようにwebで情報を集めてみると、カセット式BBの値段は安い!(高いものあります)、なにより専用工具ひとつで左右のネジを締めることができるし工具自体安い!ということでカップ&コーン式からカセット式に交換する方向で進めることにしました。

ただ、BBはいろんな種類があるようでした。情報をまとめて見ると。

1.シェルサイズ
2.軸長
3.右ワン部分のネジ方向
4.軸の形

この4点を調べれば、カセット式に交換できそうです。

早速BBを調べようと思い、クランクを外そうとしましたがネジを外してもクランクが取れません・・・

調べてみるとクランクを軸から抜く為だけの工具があることが分かりました。

その日はバラすことをあきらめ右ワンの増し締めだけを行い、翌日クランク抜き工具を購入し、BBをバラしてみました。

  

ばらしたBB

必要な情報を集めてみると。

1.シェルサイズ⇒68mm
2.軸長⇒124mm
3.右ワンのネジ⇒逆ネジ(JISタイプ)
4.軸の形⇒4角錐

ネットショップでBBを探してみると、高いのから安いのまでいっぱいあります!

しかし、よくよく見てみると、条件に合うBBがありません。

具体的には、1.3.4の条件に合うBBはたくさんありますが、軸長124mmなんてのはありません。

そもそも120mm以上のサイズが殆ど見当たりません・・・

「安物自転車だけに規格外なのかなー」と思いつつ、その日はバラしたBBを元に戻しました。

翌日、会社の昼休みに近くの自転車店に行き、124mm軸のBBを探してもらいました。

カタログを一通り調べてもらいましたが、どうやら適合サイズは無いようです・・・

変わりに123mmのBBが見つかりました。店員さんによると、1mmくらいなら「ディレイラーの調整でいけると思います。」との事!

その場で注文し、取り寄せてもらうことにしました。

んで、1週間程して届いたBBがシマノの『BB-UN26』(1000円くらい)。

おそらく最もグレードの低い物でしょう。

でも、軸を回してみると軽い力で回るし、ひっかかりもなくウルトラスムーズです!

もともと付いていたBBと比べると雲泥の差です。

ワン回し工具も合わせて購入し帰宅後早速取り替えました。

BB交換は特に問題も無く終了し、心配してた軸長の変化もディレイラーの調整無しでオッケーでした!

交換後の感想は、なんとなくペダリングが軽くなったような気がします。

耐久性も800km程走りましたが、一度も緩むことも異音も無く快適でした。

リターンオフの自転車を購入した時には、何よりもBBの交換が必要だなと思いました。

というか、メーカーも初めから安物カセットBBつけてくれればいいのに・・・

 

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